2010年10月3日日曜日

人の意識を集める数字

人に何かを伝え、認識させたいときにはどのような伝え方が効果的だろう?

学術論文、調査資料、書籍みたいに数十ページにおよぶ表現もいい。
しかし一人でも多くの不特定多数の人々に認知させたいなら、極力シンプルに、過不足なく表現すべきだ。

長すぎる表現は人の意識に情報を刷り込むことができない。
たとえ頭の中に数十~数百項目の伝えたいことがあったとしても、それは聞かれたときだけ答えればいい。

3を使って上手く表現する
人間が一度に記憶できる情報はマジックナンバー7(±2)と言われている。
この数字ほど経験則に当てはまらない数字もない。
誰かのプレゼンを聞いて、5つ以上の情報を全て覚えている人がどれだけいるんだろうか?
名プレゼンターとしても有名なアップルのCEOは、プレゼンやスピーチで”3”を利用する場面が多い。

↓参照記事
稀代の話術者、スティーブ・ジョブズ氏のプレゼンテーションの秘密Best7

↓動画
Apple創始者・スティーヴ・ジョブスの伝説のスピーチ
「本日は私の人生から3つの話をします。それだけです。たった3つの話です。」

iPhone を発表するスティーブ・ジョブス
「革命的な新製品を3つ発表します」

日本でも様々な言葉に3を使うことが多々ある。
その例を3つ挙げてみる。

1つめ。
三位一体
(本質的には3つに見えているものが同じものであることなどの意味で使われる。)

2つめ。
三人虎を成す
(事実でなくても、多くの人が言えば、いつか事実と思われるようになることのたとえ。)

3つめ。
インタビュアー 「いい男の条件はなんですか?」
玉の輿に乗った女性 「いい男の条件は富を生み出すことね。」
インタビュアー 「ではいい女性の条件は?」
玉の輿に乗った女性 「その富を【】財することね。」
(・・・)

先駆者達が実証しているように、何かを明確に表現したいなら最大でも3つの情報に集約するのが効果的だ。
個人的には、伝えたいことを1つに絞って一気に認知させる方が効果的だと考えているが、本当に重要なことを1つにまで絞り込むのはなかなか難しい。

英語圏と日本語圏にみるウェブサイトの違い
一言で表すなら、英語圏のウェブデザインはシンプル、日本語圏のウェブデザインはゴチャゴチャというのが比較した実感。
ユーザーに多くのことを伝えたいのは分かるが、表示する情報が増えればユーザーの意識は散漫し、目的のサービスを見失わせることになる。
情報過多の時代には「人の注目」「人の時間」の希少価値が高くなる。
訪れたユーザーになにを提供しているのかを完結なフレーズで伝えられないウェブサイトは、今後見向きもされなくなるだろう。

注目を集めているウェブサービスのデザインを見てみると勉強になる。

【ツイッター】
http://twitter.com/
最新のデザインは、黄金比であるフィボナッチ螺旋を軸にして作られたということ。

【foursquare】
http://foursquare.com/
ジオロケーションとゲームを組み合わせたサービス。

【グルーポン】
http://www.groupon.com/
1日1チケット、1地域で販売するサイト。

【フェイスブック】
http://ja-jp.facebook.com/
世界で5憶人以上の利用者がいる化物SNS。

【エヴァーノート】
http://www.evernote.com/about/intl/jp/
プライベートな情報を保存、整理、検索できるサービス。
IphoneやPCからシームレスにアクセスできる。

エヴァーノートのデザインはシンプルかつ明確で良い。
1つのミッションステートメントと3つのメリットが全面に押し出されている。

営業成績や売上だけでなく、プレゼンや会議などでもこういった数字を上手く使ってみてるのは面白いですよ。

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