2010年8月22日日曜日

DeNAのやり方が下手すぎる

DeNAの囲い込み戦略が下手すぎると思うのは俺だけだろうか?

【元記事 Tech Crunch】
[jp]モバゲータウンのオープンゲームの囲い込みが始まった!


ソーシャルゲームを提供しているSAP(ソーシャルアプリケーションプロバイダー)複数社に対して”Greeにソーシャルゲームを提供したらモバゲータウンで提供するゲームにトラフィックを流さない”という通達を出したらしい。

フェアなプラットフォーム競争というよりは、プラットフォーマーとしての優位性を利用した政治的&排他的なやり方だと受け取られても仕方がない。かつてのマイクロソフトやインテルが取った手段と同じように。

プラットフォームは、プラットフォーマー・SAP・ユーザー全てがWin-Win-Winの関係でなければならない。
SAPはいわばビジネスパートナーだ。そのパートナーに対してGreeを選ぶか?DeNAを選ぶか?といった半ば強制的な選択を迫るのは企業イメージに大きな傷を残すことになる。

ゲームを提供するSAPの自由意志に任せるべきではないのか?

Greeの成長に対する焦りがこの戦略を選ばせたのだろうか?

この戦略を考えた人がMBA取得者だったりしたら、インターネット時代のMBAはクールさとスマートさには程遠い役立たずの知識だと証明したことになる。

優れた囲い込み戦略とは、意識しなければ囲い込まれていることすら気づかないか、むしろ囲い込まれたほうが得だとステークホルダーに思わせるものだ。

私が提案するとしたら次のような戦略だ。

1、大前提としてSAPがどこにゲームを出すのも自由な契約をする
2、ただし、自社のみにゲームを提供した場合はレベニューシェアの取り分をGreeより好条件にする。
3、可能な限りゲームを独占することに専念し、GreeにSAPの数で差をつけた段階で、自社のプラットフォームへのアクセス権をGreeに提案する。

ポイントは3つ。
・ゲームがヒットするかどうかは最終的には確率の問題なので、ゲームコンテンツを集めることを重要課題とする。
・パートナーであるSAPに悪い印象を与えない契約をする。
・ゲーム数でTopになった段階で、その優位性をもとに競合他社へプラットフォームのアクセス権を提案し、手数料収入を狙う。

この戦略なら競合すら自社のビジネスに巻き込みつつSAPに悪い印象を持たれずに済む。

もしかしたら、この先に想像すらできない画期的な戦略があるのだろうか?

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