2009年10月6日火曜日

人の人生はデータとソフトウェアとスコープで決まる

俺が10代の頃に知り合った30代の人に「人の人生は読書量で決まる」って言われたことがあるんだけど、正直そのときは何のことやらさっぱり理解できなかった。
それから10年の歳月が流れてその人の言っていたことの意味がいまでは良くわかる。
1つめはデータ量と質。これは頭脳に蓄積された経験や知識の総量の事。
人が決断を迫られたとき、読書を通じて有能な経営者や科学技術者や過去の歴史を疑似体験している人間と、優秀な先人達の知恵からなにも学ばずに生きてきた人間とではあきらかに異なる決断をする。そしてなによりデータの質が重要な要素となる。現実社会では役に立たないゴミデータをいくら詰め込んでもハードウェアの空き容量がムダに減ってしまう。
2つめはソフトウェア。これは頭脳に蓄積されたデータの扱い方。
統計学という1つの学問を、経済指標を導出するために使うのか、ビジネス上のマーケティングに使うのか、トレーディングで勝つためのバックテスト(プログラムと過去のデータを使ってシミュレーションすること)の結果を分析するために使うのか、はたまたネットカフェに寝泊りする若者を地域別に割り出すために使うのか。
3つめがスコープ。これはその人が意識する世界の範囲。
自分の友人や家族や職場といった限られた範囲だけに焦点をあてるか、地域や各都道府県といった範囲に焦点をあてるか、日本全体に焦点をあてるか、全世界に焦点をあてるか。

経済的にも生き方的にも成功者と呼ばれる人に共通するのは、データの総量が常人よりはるかに多く、ソフトウェアの使い方が適切で、スコープが広いということ。

一度しかない人生ならやっぱり大きなスケールのほうが楽しいしエキサイティングだよ。

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