2009年9月22日火曜日

政治家はいったい何を学んでいるんだろう

閣僚がきまって民主党政権が稼動をはじめたけど、亀井金融担当相と原口総務相の人事にはヤバさを感じる。理由はこの両者が"村社会主義者"的なにおいがするから。


フェアプレー精神のない政治家達
亀井金融担当相は中小零細企業、サラリーマンなど弱者を救済するといった趣旨の発言が目立つ。ってゆーかなんで3議席しかとっていない国民新党の議員がいきなり閣僚入りするのか意味がわからん。借り入れ返済の猶予期間を3年間延長するっていって金融株の下落を招くようなひとが金融担当相なんて・・・。
原口総務相は電波料を引き下げてテレビ局の既得権をさらに強固なものにしようとしている。携帯通信業界からはたっぷりと金をとって放送局からはほとんど取ってこなかったのにさらに安くするってのは業界側に寄り過ぎって自分で気づかないんだろうか。そもそも放送業界の金回りが悪くなってるのは天下りとか規制が原因じゃなくて、非効率なビジネスモデルが効率的なネット広告などのビジネスモデルに取って代わられようとしていることが原因なのに貴重な資源を衰退産業に投じるってのは馬鹿げた発想としか思えない。それに放送局はいままで電波利権を利用して下請けの製作会社に仕事をやらせて利益を得てきたのにこれ以上既得権益を強めるようなことをしたら競争が阻害されて、しいては国益を毀損することになるんじゃないの?
特に原口さんの場合は自民党の族議員よりも放送業界にべったりで、何のための政権交代なのか。
まぁ俺は最近テレビ捨ててネット中心の生活してるから放送業界にはあんまり興味ないんだけど。

小泉元首相の郵政選挙圧勝から学べること
今の日本の政治に必要なのは、特定の組織に日和らず全ての人に対して中立的な制度設計をすることなんだと思う。郵政民営化をマニフェストにした総選挙で自民党が圧勝したのは、特定の組織を優遇するような体質に嫌悪感を抱いた大衆が(少なくとも俺は嫌悪感を抱いた)日本は変わるって期待したからじゃないのかな。
目先にいる特定の組織の票を得るための政策をとるか?マジョリティの票を得るための政策をとるか?という選択肢があったらどちらも選択せずに競争原理が最大限生かされるような政策を取るほうが賢明だと思う。誰かの側につけば他の誰かを敵に回すようになるのであれば、誰にもつかずに常に中立であることが政治家に関していえば最良の選択肢なんじゃない?
先日の自民党総裁選に出馬した河野太郎さんは「小泉改革は基本的にまちがっていなかった」と発言して小さな政府を指向していることを明言した。谷垣さんは世代間闘争があるのはしかたないみたいなことをいってたけど、問題なのは年寄りが権力を握っていることじゃなくて過去の成功体験に縛られて考え方を変えられない人が権力を握っていることなんだよね。年配の人でも柔軟な発想が出来る人はいるし、そういう人が実権をもっていてればむしろ好ましいんじゃない。

政治家にたいして批判するのは労力の無駄にしか思えないから好きじゃないんだけど、同じ日の丸船の上にのってる人間からすればモノ言う乗組員になるほかないよなぁ。日本経済に影響を与えない立場からの発言なら何を言っても気にしないけど影響がある立場になったからには考えて発言してもらいたいものです。

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