FXに規制が入ることになった。
(参照記事)
(金融庁の公表記事)
規制で最も注視されるのがレバレッジ規制で、内容は下記の通り。
2010-8-1~2011-7-29 レバレッジ50倍
2011-8-1~ レバレッジ25倍
現状では業界TOPクラスの外為オンラインがレバレッジ200倍の商品を提供している。
今のレートで単純計算すると、USD/JPYの1単位の取引に必要な金額が5600円。これが1年後には22400円、2年後には44800円になる計算だ。
そもそも何故このような規制案が出されたのかが疑問。
昨今の金融危機に便乗して、役職クラスの人が天下り先として息のかかった業者(老舗の証券会社とか)に投機資金が流れるように描いた絵じゃないかと邪推してしまう。
金融に対する規制強化の動きは世界的に広まっているけど、そもそも金融危機の原因はどこにあったのか?
・FRBの低金利政策によって引き起こされた不動産バブル
・日銀の低金利政策によって引き起こされた円安
・世界的な金余り
・ヘッジファンドの存在
・金融資産の評価方法に問題があった
など多くの要素が絡み合っているという事は良く聞くけど、これらは金融危機の構成要素ではあるけど原因ではないように思えてどうもしっくりこない。
じゃあ原因は何なのか?
それは返済能力をはるかに超える負債を背負うことを、上場企業に許している法制度に問題があったんじゃないのかな。
とくにCDSの市場規模は6000兆円以上に膨らんでいるけど、全てデフォルトしたら(確率は日本が財政破綻するより低いですけど)誰がその負債を返済できるのか?世界のGDP総額は5000兆円ほどだから、全世界が協力しても返済は不可能。
だから、損失をだしても問題ない範囲で金融取引を行うよう上場企業に規制さえかければ、破綻にはならないから連鎖倒産が起きないようになるし、今回のようなシステミックリスクが顕在化するようなこともなくなるんじゃないのかな。
FXもCDSもデリバティブだけれども、性質は全く違う。性質の違うものを比較するのは難しいけど表のようなものだと思う。
比較対象 | FX | CDS |
---|---|---|
投資家 | 個人 | 企業 |
原資産(デリバティブの対象) | 為替 | 企業 |
流動性 | 株式市場より高い | 株式市場より低い |
損失リスク | 為替変動 | 企業の倒産 |
ストップロスシステム | あり | なし |
レバレッジ規制もやむを得ないと言う意見もあるようだけど、そもそもプレイヤーでも業者でもない傍観者の意見だと根拠が希薄だし、個々のデリバティブの異なる性質を理解しているのかも疑わしいよね。
当然、金融庁にはメールで意見したけど、まぁ、シカトでしょうな。
今後の対策としては、CFDに移行する予定。そこにも規制が入ったら海外に口座開設する。これしか無いですかね。投資家はリスクをとって取引してるんだから自由を奪わないでもらいたいものです。
最後に、「金融庁さん。とりあえず邪魔だけはしないで下さい」と言うのが1プレイヤーとしての意見ですね。
0 件のコメント:
コメントを投稿