2010年12月30日木曜日

今こそ起業のとき

今年は私にとってエキサイティングでチャレンジングな年だった。

あるサービスの立ち上げに携わり、そこで関わった優秀な人達から多くを学びとり、チームのおかげで無事ローンチまで辿り着くことができた。
本来ならローンチしてからが勝負なのだが、どうしてもアイディアを試したいという思いがあり、組織を離脱して進行形で新しいサービスをインプリしている。


法人も設立した。
起業はリスクが高いという定説がまかり通っている傾向があるが、自分でやってみればそんな常識は時代遅れだということがわかる。
ファイナンスの知識をある程度身につけていれば恐れることなどなにもない。敵を知り己を知れば百戦危うからず。
むしろリスクにばかり気をとられて機会を逃すことのほうが損失が大きいのではないか。

弁護士ドットコムを使って、わずか3000円程度で専門家の意見を聞けることも知った。
3000円程度では「そのやり方をこうすれば法の適用を免れますよ」といったコンサルは受けられないが、自分で法律を解釈して問題のないようなやり方を考え、法に抵触しないか専門家にオーソライズを取るという使い方ならできる。スタートアップ企業にはオススメです。

オープンソースを活用していると実感するが、インターネットによる世界のつながりが歴史上のどの時代よりも技術革新を加速化している。
空間的な制約がなくなり、国という概念の定義が変わりつつあることを実感する。
世界のビジネス戦争が激化していくのは既定路線だ。

今年のIT関連国内マーケット
今年の国内マーケットはソーシャルゲームとソーシャルコマースが話題になった。
突如現れたGrouponはECの変革を予感させるサービスだ。リアルとネットをよりシームレスにつなげるモデルの一例となるものだろう。

ゲーム市場は任天堂などの業績を見ればわかるが、リアルとネットでゲーム市場の奪い合いを展開していて、パチンコ産業などのリアルギャンブルがオンラインカジノのようなネットギャンブルに喰われ始めている構図とあまり変わらないという印象が残った。
大阪の橋下知事がカジノを誘致しようと意気込んでいるが、どうせならオンラインカジノを解禁してデジタルマネーを狙ったほうが街の景観も悪くならず、拡大傾向のマーケットの波にも乗れ、ゲームソフトの開発企業を誘致することも出来るのではないか。
リアルカジノ目的の観光客なら日本よりもマカオやラスベガスにいくだろうし。

モバイル端末市場ではタブレットPCやスマートフォンが賑わいを見せた。
魅力的なプロダクトはGalaxySやIPhoneなどほぼ全てがMade In Non Japanだった。
ガラケーは徐々に姿を消し、スマートフォンやタブレットPCが今後のメインストリームになるのは間違いない。

来年に向けて
政治・経済・財政など現状のペースで改革を進めても(改革してない?)日本経済が良くなるとは到底考えづらい。
過剰な規制を緩和し、自由競争を推奨し、政府の役割を最小限に留め、国籍・人種・性別・年齢のような些末な違いなど問題にせず能力のある者が活躍できる多様性に満ちた社会の構築に舵をきらなければ全体がジリ貧になっていく。
全体がよくならなければ自分達にも金が回ってこなくなるのは自明だ。
全てが繋がっているからこそ専門分野以外の異質な情報に触れて機会を見つけ出し、新しい価値を創造するために自律的に行動を起こすことが大切なのだと思う。

今は起業するチャンスのときだ。
オールドエコノミー世代の大多数はGoogleApps、AmazonWebService、スマートフォンを包含するクラウドの力を見くびっている。
あらゆる人々を瞬時につなげるウェブの力をフル活用してスピーディに仕事を進めれば、官僚組織化してくだらない社内政治にうつつを抜かしている連中ばかりの大企業を出し抜くことすらできる。
通勤時間、交通費、オフィスなどを全て無くし、正社員雇用ではなくプロジェクト単位による人材確保を行い、クラウドを通じてコミュニケーションをとる。
これまでの常識を捨てて固定費を減らせばその時点でライバルより優位に立つことになり、クリエイティブな活動にリソースを割くこともできる。
人材の確保はブログを書いているその分野のプロフェッショナルにあたれば解決する。(スキルの需給バランスによる。リクルーターもウェブ上で活動していないと信頼関係もできないとは思うが)
マネジメントはマイルストーン、ガントチャート、進捗管理表などを適宜活用してプロジェクトへの貢献度によって報酬を決定する(なんてフェアな制度なんだ!)
過去の経験や成功体験などに縛られていると取り残される時代の到来だ。(ワクワクするね)

来年は今年以上にチャレンジングな年にしよう。全てのオープンソースコミッターと読者の方々に感謝しつつ。

それでは皆様、良いお年を。

0 件のコメント:

コメントを投稿